失敗も糧にできる場所。 なりたい職業と言われる レストランの見本に!

高鍬 未翔 / Misho Takakuwa

A_RESTAURANT高鍬未翔ソムリエ

もともとは理工学部時代に東京で大手コーヒーチェーンのアルバイトをしたのが、食という仕事での初めての体験でした。その時、コーチングの方法や働く環境的への配慮などの学びと、接客の楽しさを知りました。学生時代の挫折もあり将来の方向で悩んでいた時「あの体験を生かしたい」という思いが湧いてきて、卒業時にレストラン・サービスの道を選びました。

その後、東京の外資系5つ星ホテルなどを経て、本店がフランスでミシュラン2つ星をもつ金沢のフレンチ・レストランにソムリエとして勤めていました。

ある日、知り合いの方がSNSでシェアされたレストラン開業予定の記事を見た瞬間、今までにない考え方に大きく心を動かされたのが転職へのきっかけでした。2日ほど冷静になってよく考えたのですが、やはり自分の働くところはここだ!って連絡をとり、前職で就業中でもあったので少し時間をかけて入社に至りました。

全くの新規事業ですが転職に際しての躊躇や不安というのはありませんでした。それまでは場所もオペレーションもほぼ出来上がった場所で仕事をさせていただきましたが、ゼロベースから立ち上げた経験がなく、人生の中でそれは絶対やってみたいという気持ちの方が先でした。

今は、世界中の多くの人に認められてきたお店で学んだことを、様々な場面で発揮して、同じように、またそれ以上に認められるお店がどうやったらできるか、日々考えながらお客様に接しています。

目標としては、多くの人にワインの良さやレストラン的な文化の面白さを伝えていきたいということがあります。

ここ北陸・金沢という立地が世界中からのゲストシェフにも誇れる、京都、大阪、東京にもない食材の力を持っていること。そして交通の利便性により増加する関西、中部、関東、アジア圏の観光客の方に唯一無二のレストランで様々な体験をしてもらえること。このことがこの目標の強い後押しになると考えています。

もう一つの目標は、労働時間や環境などで厳しいとか言われることの多い飲食業界ですが、この会社の食に関わる未来への考え方と自分の経験を生かして新しい働き方の構築を目指し、「就いてみたい職業」と多くの人に言われるレストランの見本をつくりたいということです。

仕事でも人生でも、誰にも挫折や失敗はあるはずです。そんな時はなぜそうなってしまったのかを考え、ではこうやったらいいのではと仮説を立ててトライしてきました。うまくいく時も答えが出ない時もあります。検証することと仮説を立ててやってみることを繰り返せば必ず前に進んでいきます。これから仲間になっていただける皆さんとも、こうやって一緒に一歩ずつ進んでいけたらと考えます。

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