一人でやるより 仲間との新しい世界を選んだ
野岸 広之 / Hiroyuki Nogishi

私は地元富山県にてダイニング・バーでのアルバイトが料理に興味をもったきっかけで、その後社会人となり正社員として料理の道へ進みました。25歳になる頃新しいことを勉強しようと東京に出て、アメリカンキュイジーヌの店に入社しました。このレストランはハリウッドにある人気レストランの海外初姉妹店で、ここで2年間みっちり修行できたことが今のベースになっています。この時のスーシェフに「給料が入ったら料理の本を必ず1冊買いなさい」と教えていただき、そこから料理に対する姿勢が大きく変わりました。その教えは今も守るようにしています。
その後地元の富山に戻り、フレンチレストランのスーシェフなどを経て30歳で独立開業しました。諸先輩から聞いていた立ち上げの苦労、運営の難しさ、料理を作っているだけではダメなんだ、など現実としてたくさん向き合えた時期です。開業して6年を超えた頃、今度は金沢への移転を考え一度店を閉め、金沢での地盤を固めるために仕事をしていたときに株式会社オープンソースと出会うことになります。
独立してからは自由に見えて、実際は多くの見えない作業が降りかかってきました。売上、経費とにらめっこしながらの日々を振り返ると、もっと新しい味を追求したい、美味しいものを食べてもらいたいという思いに100%向き合えているのか?と思うこともありました。この道を選んだときの「皆に僕が作る美味しいものを食べてもらいたい」という純粋な気持ち。ここに立ち戻り、もっともっと料理に向き合いたいと強く考えるようになりました。
今振り返れば、自分で店を始めるのはそう難しくありません。社長やオーナーと呼ばれたかったわけではなく、自分が良いと思う料理を提供したいというシンプルな動機で始めたのです。そのためにどこでどう働くかを考えた結果、一度自分で店を出し移転して、新たに店を開く夢よりもオープンソースにこそ、自分の思う環境があると考えました。
この会社に入ってすぐ、ニューヨーク出張をしました。視察のようなつもりで行ったのですが、英語もあやしいのに急に有名店で研修することになり、会社の先輩方のグローバルな交流を目の当たりにし、すごく刺激になりました。これから入社される方にも、こういう機会がある会社なので、チャンスには是非飛び込んでいってほしいと思います。
料理はいまボーダレス化していますので、過去に学んだ技術を共有して、固執せず積極的に様々なことを学ばなければと思います。そういう思いを共有でき、切磋琢磨しあえる仲間と一緒に挑戦できる場をやっと見つけた!という気持ちでいます。いまは特にペルー料理に注目しているのですが、メキシコや近隣の国より料理の幅が広いので、知識や感覚を育てるためインプットする時間をつくらなければなりません。
僕がこれを勉強したいと発信することで、自分には無い視点や情報元から仲間が情報を集めてもくれます。会社のサポートも充実しており、しっかりとした休日はもちろん、先ほど書いたような研修や全国から食材を探せる環境がここにはあります。
まずは一度レストランを見にきてみてください。転職を考えている皆さんには、是非この素晴らしい環境と仲間を見てみてほしいです。一緒に働ける日を楽しみにしています!